スマホとは、「スマートフォン(smartphone)」の略です。
「スマートフォン」といちいち呼ぶには長すぎるので、「フォン」の部分を「ホ」の一文字に置き換えて「スマホ」となりました。
ちなみに「スマホ」という言葉は、2011年の流行語でもあります。野田総理の時代。東日本大震災のあった年ですね。
日本人は略語が大好きです。略語は他にもたくさんあります。
スマホもその仲間ということになりますね。
スマートフォン → スマホ
ポケットモンスター → ポケモン
デジタルモンスター → デジモン
アイドルマスター → アイマス
ときめきメモリアル → ときメモ
ドリームクラブ → ドリクラ
さて「スマート(smart)」とは、英語で「賢い」とか「洗練された」という意味になります。
つまり従来の携帯電話と比べて、スマートフォンは「賢い電話」ということです。
じゃあどこが賢い(すごい)のか。以下、見ていきましょう。
「ケータイ」と「スマホ」の違い
できることは同じ
従来の「携帯電話(ケータイ)」と「スマホ」は、実は出来ること自体にさほど違いはありません。
「電話」・「メール」・「インターネット」・「写真」・「動画」、どれも基本的な機能は同じです。
違いは「機能の追加」
しかし大きく違うのは、その「機能」を「後から追加できるのか、否か」という点です。
ケータイの場合、機能の追加は基本的にはできませんでした。しかし、スマホの場合は使う人が機能をどんどん追加したり、逆に削除することが出来ます。
つまり自分好みにカスタマイズ出来る、ということです。
どん詰まりのガラケー時代
日本で普及したケータイは、独自の進化を遂げていました。非常に高機能・多機能になっていたんですね。
しかし、最新技術がいっぱい詰まったこのケータイも、日本では重宝されましたが海外にはあまり普及しませんでした。要するに、機能が多い分ごちゃごちゃしてて分かりにくかったんです。
そのため、この海外で売れないケータイの現状を「ガラパゴス諸島の生物(島という地理的な要因から他の自然と接点が無かったため生物が独自に進化した)」になぞらえて、「ガラパゴスケータイ(ガラケー)」などと呼びました。(ちょっとネガティブな言い方です)
ケータイの特徴
・画面が小さい
・機能が追加できない
・バッテリーが長持ちする
スマホの特徴
・画面が大きい
・機能を追加できる(アプリなど)
・バッテリーの消費が早い
スマホはいつ誕生したのか
ケータイが行き詰まる中、スマホはいつ登場したのでしょうか。
原型は90年代~00年代にかけて
原型となるものがいくつかあります。どれも1990年代後半から2000年代前半にかけて発表された製品ですから、スマホの原型はこの頃生まれたと考えられます。
ケータイの小型化が進み、あわせてパソコンの小型化についても研究されていました。
▼Nokia 9000 Communicator
早すぎた国産スマホ「W-ZERO3」シリーズの歴史を振り返る | BUZZAP!(バザップ!)
iPhone革命
引用:http://ichitaso.com/iphone/first-iphone/
そんな中、2007年に発表されたiPhoneがケータイ業界に革命をもたらします。
作った人はアップル社のスティーブ・ジョブズ(アップル社創業者にしてiPhone開発者)氏。
iPhoneの「大きなタッチパネルにボタンが1つだけ」という見た目が人々を驚かせました。
また、中身も基本的な機能しかついていないという代物。日本で発展した「高機能・多機能」の方向性に明らかに逆行しています。
しかしこれには大きな秘密がありました。
そうです。先に述べたような「アプリを追加することで自分好みにカスタマイズしていく」というスタイルです。
結果、このiPhoneのスタイルがスマホのスタンダードになったんですね。
今あるスマホのスタイルは、まさにこのiPhoneから始まっていると言えます。
iPhoneを作れなかった日本メーカー
iPhoneに使われていた技術は日本のメーカーが開発した部品も含まれています。つまり、ガラケーを作れたならiPhoneだって作れたはずという証拠です。
発想、アイディアが非常に大事なんですね。ジョブズ、さすがやな!